会長挨拶

第36回日本救命医療学会総会・学術集会
会長 鈴木 泰
(岩手県高度救命救急センター 准教授)


 このたび、第36回日本救命医療学会総会・学術集会の会長を拝命いたしました。
 第35回の本学会は、慶応大学の佐々木淳一会長で予定されておりましたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で中止となりました。本会につきましては、令和3年9月24日(金)、25日(土)、盛岡市においてLIVE開催を予定しております。
 さて、岩手で日本救命医療学会総会・学術集会を開催させていただくのは、遠藤重厚岩手医科大学名誉教授が会長を務められた第21回総会より15年ぶりとなります。本会では、テーマを「救命医療の論理から実践へ」とさせていただきました。救急・集中医療の最前線で日々実践を行っている若手の先生方は、以前に比べ医療現場であらゆる情報を得ることが容易になり、デジタル医療を上手に活用していると思います。更にそこから医療論理を持ち、適切に医療を実践していく過程を、先輩医師の方々と大いに討論ができればと考えております。
 シンポジウム形式の討論も予定しており、MOF治療についても集中的討議ができればと思っております。また、24日(金)のイブニングセミナーでは、本学元病理学講座の田村元先生より「胃癌発がん分子機構」を、25日(土)の特別講演では遠藤重厚名誉教授に「敗血症」を総括的にご講演いただきます。お二人は、岩手医科大学において最も若手医師に影響を与えた傑物であり、お二人の研究・論理・実践の信念をお聞かせいただくことにより、若手医師には今後の研究や医療の参考としていただきたいと存じます。
 現在のところ、LIVEでの開催を企画しておりますが、新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、感染対策をしっかり行っても制限が出てしまい、ご不便をおかけするかもしれません。東京オリンピック2020の開催状況なども注視しつつ、臨機応変に対応をしてゆく所存です。皆様に安心していただける学会運営に徹したいと存じますので、是非ともご参加いただけますようお願い申し上げます。
 末筆ながら皆様の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。